2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「座頭市」★4/5

痛快チャンバラ大活劇に大喝采! 制約や束縛から解放された市が自由奔放にスクリーンで大暴れ、時代劇的な因習や固定観念をメッタ斬りにする。 娯楽映画に真っ向から取り組んだたけしにバッサリやられた観客は秒殺され、カタルシスの海に放り出される。 原作…

「地球防衛軍」★3/5

約半世紀前(!)の「特撮」と、現在の「SFX」を考える。 前者は「”意”あって”力”足らず」。後者は「”力”あって”意”足らず」としてしまえば短絡化がすぎるのはたしかなのだけれど、しかし…… アルファー号・ベータ号はケムリ出してるけど動力は何? ミステリ…

「 キリング・ミー・ソフトリー」★3/5

「映画の題材はどの世界でも普遍的なもの」(チェン・カイコー/AERA誌でのインタビュー) たしかだったのは、全編を貫く陳凱歌の作風と、それから…… 『覇王別姫』が★5の僕にとって、チェン・カイコーのハリウッド進出。そして、彼の作品が手軽に見られるよ…

「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」★3/5

今頃気がついた……第一作(エピソード4)があんなに好きだったのに、いつのまにかこのシリーズが苦手になってしまっていた理由。 以下、当作品だけでなく、スター・ウォーズサーガ全般について現時点(エピソード1公開後からエピソード2の公開までの間)で思…

「ゲーム」★4/5

あちゃぁ、やられた! もう完璧にやられた。今さら思い知らされた。フィンチャー、なんと底意地が悪く、手練手管を縦横無尽に操る策士! 彼の手法がこういうものなのであれば……ということで、色々考え直すことになった。 まず、「セブン」に対する自分の評価…

「A.I.」★3/5

鑑賞する側の前提条件として不可欠なもの「キリスト教的世界観と照らし合わせる目」がなければ、単なるセンチメンタルかホラーになってしまう可能性も。 日本では「感傷」よりも、多くの「困惑」が向けられてしまうことになったのは、ある意味当然のこと。 …

小ネタでビッグ・ムービー

[cinema]「メン・イン・ブラック2」★3/5 パワーアップして帰ってきた「“偉大なる”小ネタ映画」。例えば高校生の頃、こういう映画でデートしたかったな、みたいなところです。 前作を見ていないとわからないシカケもたくさん用意されていて、そのへんが続編と…

朝日新聞の「マイクアピール」

NHKと朝日新聞の論争は、泥試合になってきた。たしかに、「事実はどこに?」なんてことにフォーカスしたら、「取材テープはあるのか?」といったことが焦点になってくるだろう。 でも、もしテープがあったとして、そして「圧力と感じた」という証言が本当だ…

「スネーク・アイズ」★4/5

冒頭のニコラス・ケイジのアブラギッシュぶりの描写は、好きな人にはたまらない(キンピカ携帯電話とかね) ラストのデ・パルマ的ツイストも、お家芸的にハマっている。彼が豊富な予算で撮った映画を見ることができたのは、素直にうれしい。 結果、ブライア…

「乱」★4/5

『リア王』の翻案が、なぜ『蜘蛛巣城』に。 後者が『マクベス』そのものよりも秀逸だっただけに残念。原田美枝子も山田五十鈴の通俗的なコピーにしか見えなかった。 そもそも、三姉妹を三兄弟に置き換えたときから、ボタンのかけ違いは始まっていたのでは。 …

キアヌが「イルマーレ」

> ヒット米映画「スピード」(1994年)の主演コンビ、キアヌ・リーブス(40)とサンドラ・ブロック(37)が韓国映画のリメーク版で再びコンビを組む。 ハリウッド関係者によると、2人が出演するのは、韓国映画「僕の彼女を紹介します」(公開中)のヒロイン…

「ピアニスト」★2/5

「カンヌの審査員」とカッコでくくり、彼等を批判する価値観には今まで同意してこなかった。 でも、この作品をグランプリにした感性が、例えば『セックスと嘘とビデオテープ』をどう評価したのかと思うと……なんだか考えさせられてしまった。 とにかく長回し…

「クリムゾン・タイド」★3/5

潜水艦の閉息感と息苦しさを、定石をキッチリと押さえて縦横に駆使。 それでいて自身の絵作りのツボも外さないのだから、トニー・スコットという人はなかなかにウマイ。 正義も悪もなく、そこには命令と軍人が存在するだけ。このシンプルさが、プリミティブ…

「ファインディング・ニモ」★2/5

あとで子供と一緒に水族館やプールに遊びに行くこととセットで考えたら、こんなにいいチャンスはないと思う。 あと、この邦題を“ネモ”船長は喜んでくれたかもしれないけれど、「ニモを探しに」みたいな邦題をつけないのは、いろんなマーケティングのためなん…

受験語呂合わせ商戦

ここ数年、チョコレートの「キットカット」が受験生の「お守り」になっているようだ。 【キットカット=きっと勝っと】ということらしい。溺れる物は……という受験生心理というよりは、この不景気で溺れそうな(とっくに溺れてる?)のはメーカーと代理店で、…

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」★2/5

70年代への「こだわり」や「憧憬」がテーマとなると、世代的な共通項が無く、アニメの『しんちゃん』への思い入れも特に無い僕……。 『しんちゃん』世界とは不釣り合いと思えるプロットや、平板すぎる描画に違和感を持ちながらの鑑賞は結構ツラかったです。 …

くつしたを買いに

洗濯したくつしたを干すとき、どんなふうにぶら下げてますか?クリスマスの枕元に吊るす靴下のようにぶら下げるのにはどうも抵抗があった。 乾いたときに洗濯バサミのあとがついてしまうのがイヤだったのと、どうもゴムが傷んでしまうような気がしていたから…

対人恐怖症

不眠や過食は克服できても、対人恐怖は消える気配が無い。 特にネット上のものについては、なんだかビクビクするようになってしまっている。SNSで作っていたコミュニティー(前述)の管理人も止めた。 去年までのblogも閉鎖して、新しくここで始めた。 バー…

信じてもいいこと

平和な気持ちで迎えられなかった今年の正月だったけれど、時間が経ったこともあって、やっと落ち着いてきた。 幸い、不眠や過食にはもう悩まされなくなっている。露悪的にあんなことを書き散らかしたものだから、心配させてしまった人たちからメールが届いた…

「ムーラン・ルージュ」★4/5

歌うニコールとユアンに喝采を!──大画面がなかったら、映画館に足を運ぶしかない。それは、高水準の作品だから……というわけでもないのはフクザツ。 それでも! 米粒に写経をしたような、パラノイアックな細密描写を黙って見逃すテはない。 圧縮凝縮されたモ…

チャンピオンに怒られる

取材に協力してもらったスポーツカイトのチームは、元日本チャンピオンがリーダーで、来年の世界大会を具体的な目標にしていた。さてそのチャンピオン氏。僕がコンパクトサイズのデジカメしか持っていかなかったことに立腹のようで、何度か「不満そうな」言…

スポーツカイト

取材で埼玉県下の江戸川河川敷運動公園へ。 アメリカで誕生したスポーツカイトという凧を飛ばしているグループのところに話を聞きに行く。 写真で吹き流し(風向きと風速の目安に設置してある)の向こうに小さく写っているのがそれ。いわゆる「凧」をイメー…

「HERO」★2/5

チャン・イーモウ監督が言う「様式美」はたしかにあるが、躍動感や「期待されるジェット・リー像」は皆無。 資料やプレミア試写での主要キャストの発言では「アジアの映画」と盛んに強調しているが、シークエンスや表現で「世界の」黒澤をコピーしておいてそ…

「リトル・ダンサー」★5/5

ストの風吹きすさぶ炭坑、ごく狭いコミュニティにすら存在する階級社会。そこにまとわりつき、のしかかる閉息感を、ダンスという自己表現で打ち破っていく少年。家族の愛や思いやりに励まされながらも、自己実現のために1人で歩いていかねばならない孤独。 …

欲望

なんとか眠れるようになった。 昨日の未明には、眠れないイライラから壁をゴンゴン殴りつけていたことを思えば、ずいぶんマシになったものだ。でも、一昨日はワインで、昨日は焼酎で寝たようなものだから、ビールで酔えない今、今日どうやって眠りにつこうか…

満腹感

相変わらず眠れない。 ああ、ウトウトしたな、と思ったあたりで目が覚める。 時計を見ると、案の定一時間くらいしか進んでいない。起き出してどうにも時間を持て余し、今日何度目だろう? の風呂に入る。 入浴剤を入れてチンチンに熱くしたお湯の中でビール…

今年の目標

目標……ではいけないな、必ず実現しないといけないのだから。 というわけで、2005年対人ROEを考え始める。 友達の友達を自分の友達として捉えない 20代以下の人、未知の人とはプライベートを共有しない 共通の話題がいくつかあるだけで、関係性の構築を期待し…

過食

正月早々メンヘル系爆走中のキチガイ日記にようこそ。 コンビニやファミレスじゃないところで何か食べるものをどうにかしようと思って、ウロウロする。しかし、零時過ぎ。あたりまえのようにコンビニとファミレスしか開いてない。あとはレンタルビデオ屋。 …

不眠

とんでもないことになってしまったおかげで、 なんとも無為な元日を過ごしている。 予定も無いし、行くところも無い。 というか、人間不信ぎみになってしまい、どうにも外出する気がしない。29日からゼロ泊三日の豪華スケジュールで移動三昧の生活だったので…