「函館らーめん一凛」 ★2

Kakeru2004-05-19


荻窪のルミネにいつのまにかできていたラーメン屋。
下手くそな手書きの筆文字の看板がでかでかと掲げられているいかにも「ニューラーメン(拙blog「ご近所ラーメン」)」な店構え。
でも、函館と言われて食べないわけにはいかない。「こだわりスープ」の塩ラーメンが売りのようだ。

日清のラーメン屋さん(インスタントラーメン)にしても、函館はどうも塩ラーメンということになっているらしい。
函館に住んでいた人間から言わせると、必ずしもそんなことはない。
ただ、北海道でも古い町なので、いかにも北海道というラーメンが多いのは確かだ。
北海道ラーメンは、元々は魚介スープ中心のあっさりとしたものだった。味噌ラーメンはその後出てきたニューウェーブで、今だって主流派というわけではない)。

黒い木材を中心にしたナチュラル系の内装、藍染めっぽいトーンのユニフォームの、丁寧で元気のいい接客のスタッフ、ぴかぴかできれいな厨房……みごとに和風ダイニングバー系ニューラーメン三点セットという感じ。
初めての店なので、何も考えずにベーシックなラーメンにする(630円)
注文と同時に、七輪調のガス台の網の上でチャーシューをあぶり始めた。
麺は中細の縮れ面、かん水は少な目のよう。

さて、味の方。透明な塩スープ、ちゃんと塩抜きした支那竹、そしてあぶって旨味を引き出したチャーシュー。スタッフのおすすめトークで示される、テーブルの上の新鮮なおろしニンニクとゆずこしょう……じつに吟味されたニューラーメンで、マイナス点は見あたらない……とおもったら、麺が直径5センチくらいのダマになって出てきた。これで−★1。こんなことはマズイラーメン屋でもそうそう経験したことがない。

でも、味はおいしかった。これで630円なら文句は言わない。でも、1,000円のチャーシュー麺は……どうだろう。
たしかにこのチャーシューはおいしい。でも、1,000円出すほどのスペシャル感は無いと思う。そのお金で地下の食料品売り場で高級食材を買ってビールでも飲んだ方が幸せ度は高そう。

欠点はないけど加点もない感じ。無難、ってとことろ。
今までは無難なラーメンが食べたくなるとデニーズやロイヤルホストに行っていたけれど、今度からはここも選択肢に加えてもいいと思った。

函館らーめん一凛ぐるなび
積極的に選ぶ理由はなくても、ぐるなびのクーポンで餃子が一皿無料と思えば、また行ってみたいかな、って気分にはなる店でした。

ところが、ぐるなびに掲載されていた写真(冒頭のもの)は大ウソ。
こんなにチャーシューは大きくないんだから、ヒドイ話。

荻窪つな八事変 1」もそうだったけど、荻窪ルミネのサンプルはインチキばっかりだ。