ユニクロ will be UNIQLO

Kakeru2003-12-19


ちょっと前の話。

2本4,900円のセールで買ったユニクロカーゴパンツ。ワークパンツの類いを新品バリバリで着るのはカッコ悪いだろうと、まずは洗濯機で水洗い。
ところが……グルグル回っていくそばから、水に細かい泡がブクブク浮いてくる。もちろん洗剤は入れてないし、そういう泡じゃなかった。

さて脱水が終わると……真っ白! カーキの布地の上が粉をふいたように真っ白になっている。とりあえずは干してみる。が、乾いたらもっと真っ白。
布地にしみていた何かが溶け出して、それが表面にくっついたように見えた。

ユニクロの相談窓口に電話。
「現物を見ないとなんとも言えない。着払いで送ってほしい」
担当者の切り口上な対応にちょっとしらける。一言もあやまらなかったとは言わないけれど、マクドナルドで「1分ほどお待ちいただけますか?」と申しわけ無さそうに言う店員の方が、多分5万倍くらい親切で、丁寧だったと思う。

現物が先方に届いた頃に担当部署から電話がかかってくる。
「たしかに白い粉状のものが付着しているが、詳細は外見だけではわからない。外部試験機関に調査に出して、裁断試験等にかけてかまわないか?」もちろんそうしてもらう。
「キャンペーン商品とのことなので、半額の2,450円プラス消費税の返金で対応したい」
 ? このパンツ自体は気に入ってるし、第一その金額を返金してもらったところで、単品で買い直すことはできない。それにまた交通費等々かけて買いに行けということか。
その旨伝えると、在庫を調査して、同じものを送る、との返事がすぐにきた。

代品もまず同じように洗ってみたけれど、今回は大丈夫だった。
最初の商品についていたサイズ表示のシールは、はがしたあとに糊が布地に少し残ってしまい、水洗いくらいでは完全に落ちなかったけれど、今度のシールはきれいにはがれる。多分、ロットの全く違う商品を送ってくれたのだろう。

検査結果が出てみると、結局、白い粉の正体は「硅素系化合物」だった。
「洗剤にも入っているものだけれど、染色の過程でも使われているものなので、染色の後の洗浄が足りなかったのかもしれない」とのこと。
ともあれ、新品の服をおろす前には一度洗うべきなのか、と思った出来事だった。

さて、ユニクロの担当者たちの対応そのものはプラクティカルだったし、正しく処理してくれたと思う。でも、全般的に木で鼻をくくったような印象があったのが不愉快だった。
車のディーラーにそうされたら、次は別のメーカーにするとか、レストランならもうそのチェーンには行かない、とかするかもしれない。
でも、多分これからもユニクロで買い物をすることはあると思う。単なる「安い衣料品店」を、一般の企業やブランドを嫌うように丸ごと否定する必要はない。
いつかは外で着ていても恥ずかしくないようなブランドになるのでは、とか期待していたのだけれど、イメージを育てようとも守ろうともしていないブランドに、消費者がそんなことを期待すること自体が間違いだったんだろう。

ユニクロジーンズやチノ、白いシャツはなかなかいいけれど、シャツやスエットの類いは風合いや肌触りが固く、吸水性もイマイチ(オーガニックコットンの反対側にある感じ)。
靴下はすぐ穴があいちゃってダメダメ。
もちろんフリースのコストパフォーマンスは高いです。でも、どの服もポケットの位置やデザインが適当でいいかげん。