コミュニスト、吠える!

Kakeru2005-06-03


去年の4月の事件(「隣のコミュニスト」)を思い出してしまったのは、直接的には先日の事件(「隣のコミュニスト 全弾発射」)のせいだし、もう一つは、そろそろ都議会選挙が近づいてきたから、というのもあった。


我が家の前の道路は、環八の抜け道になっているようなところがあって、朝から晩までいろんな車が通る。焼き芋、竿竹、廃品回収。夏には暴走族も多いし、ヒョイと路地に入ったらカーセックスはともかく、その手前くらいまでしてる車もときどきいるくらいにザワザワしたところだ。
そんなふうに道路も広ければ死角もあるような一画なんだけれど、選挙運動に限らず、政党の宣伝カーが多いのもこの界隈の特徴だ。
それだもの、選挙期間になると、隣家の前にドーンと選挙カーが停まって、街宣車ばりのボリュームを張り上げたりもする。

もっとも、車を止めてまで演説を始めるのは日本共産党だけだけれど。


実はこの界隈には創価学会の結構大きな施設があるせいか、地域住民にも信者が多く、一年中公明党のポスターを貼ってある家の数がとても多い。
共産党がいつも演説を始めるのは、いつも我が家の二軒隣。そんな「ポスター」のある家の前だ。
国政選挙はともかく、都議選や区議選でこの一画が特別「にぎやか」になってしまうのだから、「政治活動」もこうなると嫌がらせめいて見えてくる。


去年の4月、イラクでの日本人人質事件が大騒ぎになっていたときだ。
日本共産党の宣伝カーがやってきた。どうも「ポスターハウス」の目の前に車を止めて街頭演説をするらしい。
ところが、バリバリバリバリとエンジンの音がうるさくてしょうがない。去年の四月もかなりの陽気だったから窓は開けていたし、とにかく音が響く。
様子を見に出て行ってみると、エンジンかけっぱなしなのはもちろん、賃貸駐車場の出入り口を宣伝カーでふさいでしまっているのには驚いた。さすがの日本共産党、「ポスターハウス」が二軒並んでいるようなところに対しては徹底的にやるらしい。




演説を続けている女性区議の隣で、機関誌をかかげている男性運動員に話しかける。
「車のエンジンがかけっぱなしでうるさいし、駐車場の目の前にバスを横付けしちゃってとおせんぼはひどくありませんか? そもそも、保管場所の前にしろ道路の右側にしろ駐車禁止でしょ?」

日本共産党の人というのは……自分たちがエクスキューズを要求されたとたん、「弾圧」されたものと思うらしい。
ヤニだらけでめちゃくちゃな歯並びの運動員は、いきなり「区議の活動を妨害するのか!」と食って掛かってきた(「全弾発射」事件のときの女性もそうだけれど、共産主義者は人に指をつきつけるのが大好きらしい)

「妨害とかいうならね、エンジンの騒音や駐車場の出入り口ふさいじゃう迷惑はどうなんですか? まずあななたちの『活動』が地域生活を『妨害』してる」
「エンジン切ったらバッテリーあがるだろ!」
と、このあたりで女性区議が参戦。
「あなたね! そんなこと言ってる場合じゃないのよ。イラクは大変なことになってるのよ!!」
そんな調子で大いに恫喝なされる。

「そりゃあイラクは大変ですけどね、とりあえずこの一画はエンジン騒音と排気ガスの公害と、違法駐車の進路妨害で直接的な迷惑を被っているんですよ。ご説は拝聴してもかまいませんけれど、違法状態を解消してからにしてくれませんか?」
「エンジン切ってもマイクは使えるんだよ!」
「でも私こんなところでもうやれないわ」

……などあって、まもなくその二人はその場から去っていった。

その区議のホームページを拝見すると、その昔は看護婦だったそうで、そのへんもあって今回の人質事件にはシンパシーを感じていたりしたんだろう。
でも、だからといってエンジンかけっぱなしで他所様の駐車場の出入りを全くできなくしてもいいというのなら無茶がすぎる。
とりあえず、彼女のホームページには環境問題や地域問題を取り上げている様子は無かったけれど。

スマイリング・コミュニスト不破哲三(写真)
党首(当時)のキャッチフレーズ(?)が流行語大賞にランクインしちゃうというのもすごい(1998年。その年の大賞は「ハマの大魔神」「だっちゅーの」)
でも……「ムーミン」っていうか、「座敷わらし」っていうか……限りなく 「こまわりくん」みたいな志井和夫じゃあそうもいかないよね。