旬
待ってる間に金目鯛のカブトを焼いてもらう。目玉がアツアツのグラタンのようになっていてたまらないおいしさ。
八海山のぬる燗で食べるイノシシは最高。味噌仕立てでコッテリとした味だけれど、化学調味料なんてものとは無縁なのでスイスイ食べてしまう。
でもこの店、もしかしたら一番おいしいのは「サラダ」。
有機野菜にしか使っていないから、紫イモもブロッコリーも、「野菜の味」がいっぱいでとにかくおいしい!
西武線沿線の人もそうではない人も、足を伸ばす価値はアリ! の店です。
じつは、いざ料理が出てくるまではどうも気乗りしなかった。
- カプリチョーザと同じ会社が経営している
- 名前はイタリア語で「ファーストキス」
- クリスマスシーズンなのでコースメニューしかない
ところが……おいしかったのでビックリ。
特に前菜の「うなぎのテリーヌ」は最高! 旬で脂がたっぷりのっていて、皮とそこについた油の層のプニプニした食感がたまらない!
メインのカジキ、こちらも今が旬。香ばしく焼き上げた香りと一緒に満足大満足で食べる。
トスカーナ風料理ということだけど、ヌーベルキュイジーヌに近い感じで、日本人の感覚にも合っていると思った。
連れのメインは全員肉だったので、ワインはキャンティの赤「レオナルド」
これがまたしっとりとしていて値段の割においしい。カルディコーヒーファームで扱っているようなので、こんど探してみよう。
ただ、ウエイトレスが女子高生のような“見せブラ”を白ブラウスから派手に透けさせていたことと、クロークに預けたコートを、ウエイターが派手に床に落としたのはマイナス点。
なので誰にでもおすすめ、とは言えない。
金目もうなぎも、夏に出てくることが多い食材だけれど、どちらも旬は冬。カジキも脂ののった冬に食べれば白っぽい見た目とは裏腹な濃厚な味。季節は大事だなあ、と実感。