黒く塗れ!

Kakeru2005-02-15


NHK朝日新聞の泥試合は、だんだん醜悪な様子になってきた。
まあいつまでやってようが全然かまわないけれども、一応は日本を代表する報道機関なんだから、いい加減にしてもらわないと……くらいには思う。


今回の事件そのものについては、以前ここで「朝日新聞のマイクアピール」に書いたようなことだと思っている。
朝日は本田雅和記者の取材方法に問題があったのだろうし、NHKにしても番組内容に「おうかがい」をたてる体質を露呈したことで、一応は両者痛み分け。
ただ、NHKが予算議決権を持っている国会議員に頭が上がらないという問題は、悪しき「構造的な必然」として既に認知されていたことに比べたら、後にあって「捏造」とされてしまうような、「思い込み」で取材を繰り返していた朝日の方が分は悪かっただろう。


ところが、NHKはケンカのしかたもしらないお坊ちゃん体質だったようだ。

今回のラグビー日本選手権問題。
グズグズネチネチと朝日に中途半端な反撃をしたものだから、徳俵分くらいはあったアドバンテージがすっかり砂にまみれてしまった。

他のスポーツの中継で、NHKがスポンサーロゴをどう扱っているかを考えたら、NHKの「真意」なんてバレバレだろう。
たしかに、黙って放送していたら、いろんなところで「NHK、仇敵朝日を『宣伝』?」みたいに揶揄した記事がバンバン出ていたと思う。
でも、こんなドタバタを繰り返したことで結果的に足下を見られてしまうようなやり方では、もっともっと大きなマイナスが、自分たちに帰ってくるだけだろう。

「国営放送」として過保護に育てられてきたお坊ちゃんは、商売のしかたも当然知らない。
大体、「係争中の朝日新聞のロゴを放送するような放送局に受信料は払えません!」って人はまずいないと思うけど、「Jリーグでもマラソンでも企業ロゴをそのまま放送してるのに……」みたいな言い方で受信料不払いを続ける人は出てくるんじゃないだろうか。

まあどっちも見ないからどうでもいいんだけど。

写真は、NHKが「できるかな」で、お菓子の箱や牛乳のパックについているロゴをビニールテープを貼ったり、マジックで汚く塗りつぶしていたころの「古き良き時代」を再現してみました。